米べいデルタ航空こうくうが運航うんこうするオランダ発米国行はつべいこくいきの旅客機りょかくきが、離陸後間りりくごかんもなく出発地しゅっぱつちに引ひき返かえすハプニングがあった。原因げんいんは、乗客じょうきゃくの上うえに落下らっかしたウジ虫むしだったと伝つたえられている。

１３日にちにオランダのアムステルダムから米べいミシガン州しゅうデトロイトへ向むかっていたデルタ航空こうくう１３３便びんは、出発しゅっぱつから１時間後じかんごに方向転換ほうこうてんかんしてアムステルダムのスキポール空港くうこうへ引ひき返かえした。デトロイトのテレビ局きょくＦＯＸ２（ＷＪＢＫ）によると、頭上ずじょうの荷物棚にもつだなから乗客じょうきゃくの上うえにウジ虫むしが落おちてきたことが原因げんいんだった。

同局どうきょくが話はなしを聞きいた乗客じょうきゃくの男性だんせいフィリップ・ショッテさんは、隣となりの座席ざせきの女性じょせいの上うえに、１０数匹すうびきのウジ虫むしがいるのを見みたと証言しょうげんする。

「女性じょせいはパニック状態じょうたいで、ただウジ虫むしを払はらい落おとそうと必死ひっしだった。私わたしは何なにを考かんがえていたのかよく分わからない。ただ事態じたいをのみ込こもうとしていた。ゾッとする気持きもちはあった。助たすけが来くるまで待まつしかなかった」とショッテさんは語かたっている。

ショッテさんによれば、客室乗務員きゃくしつじょうむいんが調しらべた結果けっか、ウジ虫むしの出所しゅっしょは乗客じょうきゃくのかばんだったことが判明はんめい。かばんの中なかには腐くさった魚さかなが新聞紙しんぶんしにくるんだ状態じょうたいで入はいっていた。問題もんだいのかばんは機体きたいの後部こうぶに移うつされ、同機どうきはアムステルダムに引ひき返かえすという機内放送きないほうそうがあった。

ショッテさんは数時間後すうじかんご、別べつの便びんで米国べいこくに向むかったという。

航空情報こうくうじょうほうサイトのＦｌｉｇｈｔＡｗａｒｅによると、１３３便びんの飛行時間ひこうじかんはわずか１時間じかん４９分ふんだった。

デルタ航空こうくうはＣＮＮの取材しゅざいに対たいして同便どうびんが引ひき返かえしたことは確認かくにんしたが、ウジ虫むしについては言及げんきゅうせず、「機内持きないもち込こみかばんの不適切ふてきせつな梱包こんぽう」が原因げんいんで同便どうびんの運航うんこうに支障ししょうが出でたと説明せつめい。乗客じょうきゃくは別べつの便びんに搭乗とうじょうし、「機体きたいは洗浄せんじょうのために使用しようを中止ちゅうしした」としている。